マリみて原作
●今野緒雪『マリア様がみてる 大きな扉 小さな鍵』コバルト文庫
●今野緒雪『マリア様がみてる クリスクロス』コバルト文庫
●今野緒雪『マリア様がみてる あなたを探しに』コバルト文庫
●今野緒雪『マリア様がみてる フレーム オブ マインド』コバルト文庫
●今野緒雪『マリア様がみてる 薔薇の花かんむり』コバルト文庫
●今野緒雪『マリア様がみてる キラキラまわる』コバルト文庫
●今野緒雪『マリア様がみてる マーガレットにリボン』コバルト文庫
●今野緒雪『マリア様がみてる 卒業前小景』コバルト文庫
●今野緒雪『マリア様がみてる ハロー グッバイ』コバルト文庫
●今野緒雪『マリア様がみてる リトル ホラーズ』コバルト文庫
久々にマリみて熱が再燃中。瞳子が苦手だったのと祥子の卒業を見たくなかったから、原作は途中で読むのを止めていたんだけど、再開して読めるだけ読んでみた。
瞳子は徹底的に捻くれているだけで、ほんとはいい子だったというのはすごくよく分かった。でもそれは何巻もかけて徐々に明かされていくことであって、祐巳からしてみたら出会った頃から散々な態度をとられ続けていたわけだ。それでも祐巳は瞳子が打ち解けるのをずっと待っていたという。そこだけでもう、瞳子の姉はこのひとしかいないなって思わされる。
そしてデレ?てからの瞳子はあれですね、スカウターが壊れそうな破壊力。スール成立後は瞳子による視点があまりなくなってしまうのが惜しまれる。それは乃梨子にも言えることだけど。
そこへくると菜々は妹になってからも姉への思いを語ってくれて貴重なんだけど、由乃に対する尊敬の念がまるでなくて笑える。でも由乃の場合、もはや笑い話にならないような気もする。祐巳ですら成長しているのに一人だけ子供みたいなのは何だ、まだ成長フラグが残ってるのか。子供っぽいといえばわりと聖さまもそんなんだけど、どうしてこっちは残念な感じがしてしまうのだろう。
まあ聖さまが別格というのはあるかもしれない。たまに出てくると、いつも通り勝手気ままで適当な行動を披露していくのに、それも魅力の一つみたいに感じる。別に由乃がどうってわけじゃないんだな、うん…コメディリリーフなんだよね。
それにしても読者サービス的な聖さまのチョイ役は嬉しいけど、さすがにもういいかなという。もっとじっくり、加東さんとの関係とか、昔のことをどう消化してるのかとか、つまりは総合的に気になって仕方ないからスピンオフで主役に据えて欲しいんですが。コバルト文庫じゃ大人な話は無理ですかそうですか。
祥子の卒業についてはいまだに実感が湧かない。祥子と祐巳は一番思い入れのある姉妹だったから、あまり受け止めたくないのかもしれない。ほんと祐巳は出来た妹だ…。