2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

病み上がりだけど、バベル-17が面白かったので

●谷川俊太郎『空の青さをみつめていると 谷川俊太郎詩集?』角川文庫 ●サミュエル・R・ディレーニイ『バベル-17』岡部宏之訳、ハヤカワ文庫SFバベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248)作者: サミュエル R.ディレイニー,岡部宏之出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008…

地震について

●フロイト『精神分析入門(下)』高橋義孝・下坂幸三訳、新潮文庫 ●鴨長明『方丈記』川瀬一馬校注・現代語訳、講談社文庫 方丈記は原文でもそれほど難しくなくて案外読めてしまった。とても短い文章だし。 元暦二年(1185年)の大地震について書いてある箇所…

転移なんて知らないけど、ただ、僭越だと知りながらもやり残したことを考えて、代わりにはなれないと分かってるけど残された問題を考えていきたい。話しているなかで少しだけ分かったような気がしたことがあって、それは決して今までもこれからも自分の問題…

熾天使の夏とか

●吉屋信子『屋根裏の二処女』国書刊行会 ●笠井潔『熾天使の夏』創元推理文庫 ●ジャック・デリダ『火ここになき灰』梅木達郎訳、松籟社 笠井潔は在野の思想家で偉いとかいう以前に、やっぱり尊敬できる作家だ。

文学フリマ

ちょっと遅くなりましたが、文学フリマお疲れ様でした。思っていたよりも売れて嬉しかったですよ。 それにしても、百合の評論って結構ニッチなんですね。あまり見当たらないって話を買いに来てくださった方と何回かしました。カタログ見た限り百合は創作なら…

第十二回文学フリマ出展

6月12日に大田区産業プラザPiOで開催される第十二回文学フリマに参加します。ブースはU-16で、サークル名は「ネリリ同盟」です。 主に吉屋信子の『花物語』と志村貴子の『青い花』について考えた百合評論と、三つの小説が載った『ネリリ vol.1』を頒布する予…

読んだもの

●枡野浩一『ハッピーロンリーウォーリーソング』角川文庫 ●フロイト『精神分析入門(上)』高橋義孝・下坂幸三訳、新潮文庫 ●ミシェル・フーコー『カントの人間学』王寺賢太訳、新潮社 「カントの人間学」は『言葉と物』の元となった論文らしく、とても面白…