2011-01-01から1年間の記事一覧

●白井聡『未完のレーニン』講談社選書メチエ ●小森陽一『漱石論』岩波書店 ご無沙汰です。いろいろ忙しかった。

カマタリさん一択

●石川博品『クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門』ファミ通文庫 ●東浩紀『一般意志2.0』講談社 石川先生待望の新刊でハードルも否応なしに上がっていたけど、まったく問題なかった。普通に超面白い、カマタリさん。さすがにネルリほどの…

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●武田泰淳『ひかりごけ』新潮文庫 ●イタロ・カルヴィーノ『レ・コスミコミケ』米川良夫訳、ハヤカワepi文庫 カルヴィーノは第二次大戦中にパルチザンとして活動していたため、幻想的な作風と同時に歴史的な感覚も持ち合わせている、らしい。米川良夫氏のあと…

●ミハイル・バフチン『ドストエフスキーの詩学』望月哲男/鈴木淳一訳、ちくま学芸文庫

●今野緒雪『お釈迦様もみてる 学院のおもちゃ』コバルト文庫 ●今野緒雪『お釈迦様もみてる ウェット or ドライ』コバルト文庫 ●ドストエフスキー『貧しき人びと』木村浩訳、新潮文庫 ●ヴァージニア・ウルフ『オーランドー』杉山洋子訳、ちくま文庫

マリみて原作

●今野緒雪『マリア様がみてる 大きな扉 小さな鍵』コバルト文庫 ●今野緒雪『マリア様がみてる クリスクロス』コバルト文庫 ●今野緒雪『マリア様がみてる あなたを探しに』コバルト文庫 ●今野緒雪『マリア様がみてる フレーム オブ マインド』コバルト文庫 ●…

●川端康成『乙女の港 少女の友コレクション』実業之日本社文庫 ●夏目漱石『門』新潮文庫 ●プラトン『饗宴』久保勉訳、岩波文庫

「ヴァルプ」シリーズ

●上遠野浩平『ヴァルプルギスの後悔 Fire1.』電撃文庫 ●上遠野浩平『ヴァルプルギスの後悔 Fire2.』電撃文庫 ●上遠野浩平『ヴァルプルギスの後悔 Fire3.』電撃文庫 ●夏目漱石『それから』新潮文庫 ●円城塔『オブ・ザ・ベースボール』文芸春秋 ブギーポップが…

●上遠野浩平『夜明けのブギーポップ』電撃文庫 ●上遠野浩平『ブギーポップ・パラドックス ハートレス・レッド』電撃文庫 ●上遠野浩平『ビートのディシプリン SIDE3』電撃文庫 ●上遠野浩平『ビートのディシプリン SIDE4』電撃文庫 ●夏目漱石『坊っちゃん』新…

主にブギポ

●上遠野浩平『ブギーポップ・イン・ザ・ミラー「パンドラ」』電撃文庫 ●上遠野浩平『ブギーポップ・オーバードライブ 歪曲王』電撃文庫 ●上遠野浩平『ブギーポップ・ミッシング ペパーミントの魔術師』電撃文庫 ●上遠野浩平『ブギーポップ・カウントダウン …

●上遠野浩平『恥知らずのパープルヘイズ』JUMP j-BOOKS ●西尾維新『少女不十分』講談社ノベルス ●西尾維新『零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係』講談社ノベルス ●西尾維新『零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係』講談社ノベルス ●西尾維新『零崎人識の人…

わりと今さらな読書

●フィリップ・K・ディック『ユービック』ハヤカワ文庫SF ●ドストエフスキー『罪と罰』(上)(下)、新潮文庫 ●フロイト『幻想の未来/文化への不満』中山元訳、光文社古典新訳文庫 三泊四日で熱海行ってきました。はしゃぎ疲れたのか家に帰ると熱が出て、子…

いつもの風景

制覇するフィロソフィア (スーパーダッシュ文庫)作者: 定金伸治,エナミカツミ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/05/25メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (58件) を見る●白倉由美『おおきくなりません』徳間デュアル文庫 ●定金…

テロルの現象学

●志賀直哉『暗夜行路』新潮文庫 ●中野重治『藝術に関する走り書的覚え書』岩波文庫 ●笠井潔『テロルの現象学』ちくま学芸文庫 時任謙作金持ち&勝手気まますぎワロタ、というのは中野重治によっても指摘されてるけど、『藝術に関する走り書的覚え書』にはそ…

砕蜂×夜一

●『日本の文学 41 中野重治』中央公論社 ●安部公房『壁』新潮文庫 ●ドストエフスキー『地下室の手記』江川卓訳、新潮文庫 ●ジャン=フランソワ・リオタール『知識人の終焉』原田佳彦/清水正訳、法政大学出版局 読んだ本とは全く関係ない話。 最近はブリーチ…

自由・調和・博愛

●石川博品『耳刈ネルリと奪われた七人の花婿』ファミ通文庫 ●石川博品『耳刈ネルリと十一人の一年十一組』ファミ通文庫 ●吉原幸子『人形遊び』思潮社 ●柄谷行人[編]『近代日本の批評? 昭和篇[下]』講談社文芸文庫 耳刈ネルリを一巻しか読まずに今まで生きて…

発表疲れ

●筒井康隆『ダンシング・ヴァニティ』新潮文庫 ●かじいたかし『僕の妹は漢字が読める』HJ文庫 ●竹内栄美子『中野重治――人と文学』勉誠出版 ●ジークムント・フロイト『エロス論集』中山元編訳、ちくま学芸文庫 学校の方が忙しくてろくに本を読む時間がとれな…

病み上がりだけど、バベル-17が面白かったので

●谷川俊太郎『空の青さをみつめていると 谷川俊太郎詩集?』角川文庫 ●サミュエル・R・ディレーニイ『バベル-17』岡部宏之訳、ハヤカワ文庫SFバベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248)作者: サミュエル R.ディレイニー,岡部宏之出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008…

地震について

●フロイト『精神分析入門(下)』高橋義孝・下坂幸三訳、新潮文庫 ●鴨長明『方丈記』川瀬一馬校注・現代語訳、講談社文庫 方丈記は原文でもそれほど難しくなくて案外読めてしまった。とても短い文章だし。 元暦二年(1185年)の大地震について書いてある箇所…

転移なんて知らないけど、ただ、僭越だと知りながらもやり残したことを考えて、代わりにはなれないと分かってるけど残された問題を考えていきたい。話しているなかで少しだけ分かったような気がしたことがあって、それは決して今までもこれからも自分の問題…

熾天使の夏とか

●吉屋信子『屋根裏の二処女』国書刊行会 ●笠井潔『熾天使の夏』創元推理文庫 ●ジャック・デリダ『火ここになき灰』梅木達郎訳、松籟社 笠井潔は在野の思想家で偉いとかいう以前に、やっぱり尊敬できる作家だ。

文学フリマ

ちょっと遅くなりましたが、文学フリマお疲れ様でした。思っていたよりも売れて嬉しかったですよ。 それにしても、百合の評論って結構ニッチなんですね。あまり見当たらないって話を買いに来てくださった方と何回かしました。カタログ見た限り百合は創作なら…

第十二回文学フリマ出展

6月12日に大田区産業プラザPiOで開催される第十二回文学フリマに参加します。ブースはU-16で、サークル名は「ネリリ同盟」です。 主に吉屋信子の『花物語』と志村貴子の『青い花』について考えた百合評論と、三つの小説が載った『ネリリ vol.1』を頒布する予…

読んだもの

●枡野浩一『ハッピーロンリーウォーリーソング』角川文庫 ●フロイト『精神分析入門(上)』高橋義孝・下坂幸三訳、新潮文庫 ●ミシェル・フーコー『カントの人間学』王寺賢太訳、新潮社 「カントの人間学」は『言葉と物』の元となった論文らしく、とても面白…

青い花再読

青い花 1巻 (F×COMICS)作者: 志村貴子出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2005/12/15メディア: コミック購入: 18人 クリック: 156回この商品を含むブログ (477件) を見る 文学フリマ原稿のために、最近改めて志村貴子の『青い花』を読み返しているのだけれど…

ラゾーナ川崎から

あと先日、その後輩とショッピングモール巡りに行ってきたので、以下ちょっとしたメモを。一応文学フリマに出す同人誌のための、取材です。 最初は地理的な事情から、南町田グランベリーモールというところで待ち合わせた。ここは遊園地のような小奇麗なうそ…

花物語など

●吉屋信子『花物語』(上)(下)、河出文庫 ●本田和子『異文化としての子ども』ちくま学芸文庫 ●上遠野浩平『しずるさんと偏屈な死者たち』富士見ミステリー文庫 しずるさんは後輩に「百合だから読め」といわれたので。まんまと楽しんでしまった。 ミステリとし…

作家は行動する他

●江藤淳『作家は行動する』講談社文芸文庫 ●川端香男里『ユートピアの幻想』講談社学術文庫 ●絲山秋子『ばかもの』新潮社 ●谷川俊太郎『二十億光年の孤独』集英社文庫 ●谷川俊太郎『空に小鳥がいなくなった日』サンリオ ●田村隆一『腐敗性物質』講談社文芸文…

「構想力の論理」とか

●三木清『三木清全集 第八巻』岩波書店 ●穂村弘『短歌の友人』河出文庫 ●朝吹真理子『きことわ』新潮社 ●マイケル・ポランニー『暗黙知の次元』高橋勇夫訳、ちくま学芸文庫 ●ランボオ『地獄の季節』小林秀雄訳、岩波文庫 ようやく三木清の「構想力の論理」を…

円環少女シリーズ全体の感想

円環少女 (13) 荒れ野の楽園 (角川スニーカー文庫)作者: 長谷 敏司,深遊出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/02/26メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 52回この商品を含むブログ (47件) を見る 2005年から続いた円環少女…