主にブギポ

上遠野浩平ブギーポップ・イン・ザ・ミラー「パンドラ」』電撃文庫
上遠野浩平ブギーポップ・オーバードライブ 歪曲王』電撃文庫
上遠野浩平ブギーポップ・ミッシング ペパーミントの魔術師』電撃文庫
上遠野浩平ブギーポップ・カウントダウン エンブリオ浸蝕』電撃文庫
上遠野浩平ブギーポップウィキッド エンブリオ炎生』電撃文庫
上遠野浩平ビートのディシプリン SIDE1』電撃文庫
上遠野浩平ビートのディシプリン SIDE2』電撃文庫
 友人に西尾維新を読ませる代わりに、交換条件で上遠野浩平を読むことになった。意外と読みやすかったので助かる。もちろん面白いよ?
 とはいえ夜明けのブギーポップだけはどうしても苦手そうで飛ばしてしまった。まあ、きっといつか自分から手に取る日が……。
 一冊ごとにテーマがあるのは分かるんだけど、いまいち上手く把握できないというか、そこらへん作者と全く合わないんだなーと自覚する。たとえば歪曲王は物語としてはまさにディック的悪夢になっていてそそられるものの、登場人物たちが心の中の誰かと向き合って会話し、心の歪みを癒そうとするということをやっているのには付いていけなかった。パイプ椅子に座って心のなかの他人と会話するアレを持ち出さなくても、90年代チックでちょっと時代を感じると思うんだけど、どうでしょう。
 能力バトルに関しては無心で楽しめるから、早いとこヴァルプルギスの後悔シリーズに入りたい。