2011-01-01から1年間の記事一覧

円環少女完結

●小林秀雄『作家の顔』新潮文庫 ●ジェームズ・フィン・ガードナー『政治的に正しいおとぎ話』デーブ・スペクター&田口佐紀子訳、真野流監修、DHC ●長谷敏司『円環少女』十巻〜十三巻、角川スニーカー文庫 円環少女シリーズがついに完結したので、最後の…

ベルクソンなど

●ベルクソン『時間と自由』中村文郎訳、岩波文庫 ●ジャック・ラカン『テレヴィジオン』藤田博史・片山文保訳、青土社 ●『吉原幸子詩集』現代詩文庫 ●『吉増剛造詩集』現代詩文庫 わりとボロい家に住んでいて、以前から地震の度に横に倒れるんじゃないかと思…

詩の勉強

●ガストン・バシュラール『空間の詩学』岩村行雄訳、ちくま学芸文庫 ●穂村弘『短歌という爆弾』小学館 ●入沢康夫『詩の構造についての覚え書』思潮社 ●谷川俊太郎『二十億光年の孤独』北星堂書店 ●『谷川俊太郎詩集』現代詩文庫 最近は何か詩の本ばかり読ん…

サイードとか

●エドワード・W・サイード『知識人とは何か』大橋洋一訳、平凡社ライブラリー ここで言われる「知識人」はいわゆる「大衆」批判を行うような立場とは少し違う。彼ら・彼女らが問題にするのはむしろ「専門家」の方だとサイードは言う。「なぜなら、この種の…

『君が僕を』読了

●ムージル『愛の完成・静かなヴェロニカの誘惑』古井由吉訳、岩波文庫 古井は訳者からの言葉として「愛の完成」を「姦通小説であった」と端的に述べる。そして出来事としては単純極まりない、言ってみれば些細なことしか起こらないのにも関わらず、「愛の完…

舞城王太郎とルター

●舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』上・中・下、新潮文庫 アメリカからやって来たハードボイルドな探偵(『煙か土か食い物』)、桜月淡雪(『阿修羅ガール』)、九十九十九や猫猫にゃんにゃんにゃん(『九十九十九』)、ルンババ12と「世界は密室でできて…

●ヒューム『人性論』中公クラシックス

院試が終わったので

色々読む時間ができた。 とりあえず最近読んだものについて、一冊ずつコメントをメモしておこうと思う。どうせすぐ飽きるだろうけど続くかぎり。 ● 佐々木中『切りとれ、あの祈る手を』河出書房新社 一番リーダビリティがあったのが、文学論である切手本なの…

『放浪息子』の二鳥くん

ちょうど今アニメが放送されている志村貴子の『放浪息子』について、色々と思うところがあるので書いていきたい。放浪息子 (1) (BEAM COMIX)作者: 志村貴子出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2003/07/01メディア: コミック購入: 15人 クリック: 381…

とりあえず開設

このブログでは読んだもの、観たものについてとりとめのないことを書いていくつもりです。具体的には、小説と思想とマンガとアニメの話が主になりそう。 とにかく文章を書きたくて仕方がなくなったので、そのために開設してみた次第です。よろしくお願いしま…