「水天」in文学フリマ(A-31)

 第二十回文学フリマで文芸誌「水天」を頒布します(ブース:A-31)。表紙・裏表紙の素敵なイラストは電気ウサギ(@denkiusagi)さんによるものです。
 頒布価格は労働者のふところにやさしい200円です。

 はたらいたら負けと、だれかがいった。せずにすめばありがたいのですが、半世紀前にだれかがいった。はたらくことがこんなにもつらいのはだれのせい? そんな本です。
 特集名は「フリーターとしてのバートルビー」「双葉杏のようにはたらかないために」「『せずにすむ』世界のために」など無数の可能性のなかから選ばれました。
 小説「バートルビーと海の星」は郊外の水底でくらやみにおかされた姉と、そこから飛翔した妹の話です(説明する気がない)。
 批評「労働を問いなおす――わたしたちにとって「自由」とは何か」は、フリーターにとっての自由でも正社員のつらみでもなく、「わたしたち」の現実としての自由をさがしにいく批評です。いま目の前に広がっている労働と自由との決定的な亀裂を、自分のこととして、そして万人のこととして考える想像力の産物です。
 裏表紙もあります。どうぞよろしくお願いします。