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●グレッグ・イーガン『順列都市 下』山岸真訳、ハヤカワ文庫SF
正直いって全然理解できてないと思うけど、すごく乱暴にみれば、小説としてはポリフォニー小説として読めるような気がする。というよりポリフォニーな世界を描いた小説? 自分自身と自分の世界をみつめる意識、その意識は一つ一つが別の世界を構築していて、またそれらは関係しあっている、というような。
<コピー>の意識が観察することによって拡張をつづける宇宙って発想から、「自意識は内部から完結し得ない」というバフチンの言葉を連想した。
●木村敏『時間と自己』中公新書
●西田幾多郎『善の研究』岩波文庫
●ノルベルト・ボルツ『グーテンベルク銀河系の終焉』識名章喜/足立典子訳、法政大学出版局